1月20日
いつものようにインターネットで野鳥情報を見ていると気になる情報が・・・。
花咲港のハシジロアビがまだ港の中にいるらしいとのことでした。どうしてもハシジロアビに会いたい私は性懲りもなく根室に向かうのでした。
そしてついにその時が訪れました。
ハシジロアビ。同じアビ類のオオハムやシロエリオオハムに比べると大きくてがっしりした体形が印象的でした。
最初は離れた位置にいたのですがどんどん岸壁に近づいてきます。
なんと私の目の前までやってきました。距離はわずか数メートルです!警戒心薄いのでしょうか?
ハシジロアビはゆっくりと私の前を通過していきました。
情報によると正月以降に左の翼を負傷したと言われていましたが、見た感じでは怪我は確認できませんでした。治ったのでしょうか?特に弱っている様子もなく、何度も潜水して餌を探しており、見た目には元気そうでしたが怪我が完治していない可能性もあるので、観察の際はあまり刺激しないように配慮をお願いします。
念願だったハシジロアビに別れを告げ、納沙布岬方面に向かいました。
納沙布岬といえばこの鳥、チシマウガラスです。駐車場から見える岩にヒメウの群れがいれば、その中に紛れている可能性があります。非常に珍しい鳥ですが、今シーズンは遭遇率が高いように感じます。納沙布岬の駐車場から観察、撮影することができますが、フェンスの外には出ずに、フェンスの手前から観察してください。かつて納沙布でも繁殖していたのですが、心無い観察者が不用意に近づいたため、繁殖をやめてしまったという悲しい出来事がありました。
つづいて温根元ハイドです。
相変わらず豆粒写真のチシマシギ。この鳥も珍鳥ですね。
途中、ハシブトガラスがやってきて飛んでしまいました。一応飛びものの写真も撮影しましたが・・・さすがに距離が遠いですね。
温根元ハイドからはよくアザラシの姿を見かけます。これはゼニガタアザラシの群れです。
ハシジロアビ、チシマウガラス、チシマシギと珍鳥たちの観察を楽しむことができたので今回は大満足な結果になりました。帰りのルートの途中に花咲港があるので、再び立ち寄ってみたのですが、ハシジロアビの姿は見える位置にはありませんでした。最初に遭遇できたのはやはり運がよかったということでしょうか?