過去に出会った珍鳥たち

野鳥観察をしていると想像してなかった出会いに驚かされることがあります。図鑑でしか見たことがない鳥が突如目の前に現れたり、インターネットで野鳥情報を検索していたら珍鳥が現れた情報を見つけて私自身が鳥のように飛んで行ったりと、今まで様々な出会いがありました。今回は私が今までに出会った珍鳥や印象深い鳥たちを紹介したいと思います

チシマウガラス 冬場、根室市の納沙布岬でたびたびヒメウとともにいるのが観察されます。夏羽は目の周りが赤く、くちばしの基部が鮮やかなブルーに彩られ非常に美しい鳥ですが、夏羽は繁殖地以外では中々姿を見せてはくれません。日本での繁殖地は非常に限られ、根室市の沖にあるユルリ島、モユルリ島などでごく少数が繁殖するだけです。日本で繁殖する鳥の中では最希少種の一つと言っていいでしょう。落石漁港から出る落石ネイチャークルーズに乗船した際に一度だけ繁殖地の岩場で夏羽のチシマウガラスを観察、撮影したことがあります。写真はあるのですが繁殖地保護のため、写真をインターネット等で公開するのは控えてほしいとガイドさんに言われたため掲載することはできません。

クロツラヘラサギ 網走市の湯沸湖で撮影しました。世界的に希少な鳥で日本では主に九州以南で越冬します。北海道では迷鳥です。

ヒメハジロ コムケ湖で撮影しました。迷鳥ですが数年前からコムケ湖に毎年1羽やってきます。ほかに羅臼の海岸などでも観察されることがあるみたいです。

クマタカ 浦幌町の山地で発見しました。北海道には留鳥として生息しているので、いつ出会ってもおかしくはないのですが中々出会える鳥ではありませんね。

クロヅル 鶴居村の伊藤サンクチュアリに一時期滞在していました。鹿児島県などでは毎年ナベヅルとともに少数が渡ってくるらしいですが、北海道では記録の少ないド珍鳥です。

ヨーロッパトウネン 釧路市の星が浦川の河口で撮影しました。北海道では迷鳥です。この個体を撮影したのは1月なのでもしかしたら越冬していたのかもしれません。餌を食べる際の独特な前傾姿勢が印象的ですね。

アメリカウズラシギ 釧路市の星が浦川河口で撮影。なんか見慣れないシギがいるなと思って撮影。家に帰って調べたらアメリカウズラシギでびっくり。

クロハラアジサシ 釧路港で撮影。冬羽なので腹は白いです。ウミネコに混ざってヒラヒラ飛んでいました。

アカアシミツユビカモメ 台風接近中の斜里川河口で撮影しました。後ろのミツユビカモメと比べるとくちばしの小ささや頭の形の違いが分かりやすいですね。大量のミツユビカモメの群れから本種を見つけ出したときは感動しました。しかしこの写真を撮影した直後、周囲のミツユビカモメたちが一斉に飛び立って見失ってしまいました。肝心の赤い脚が撮影できなかったのは残念です。

カンムリウミスズメ 7月に落石ネイチャークルーズに乗船した際に撮影。日本での繁殖地は九州のほうですが北海道には繁殖を終えた個体が北上してくることがあるようです。繁殖が終了しているため、すでに冬羽に移行しています。カンムリウミスズメの冬羽は図鑑でも中々見ることのできない貴重な姿です。

エトピリカ 落石ネイチャークルーズに乗船した際に撮影。言わずと知れた道東を代表する珍鳥。現在、日本での繁殖地は根室市のモユルリ島、ユルリ島だけです。毎年十数つがいがやってきて繁殖します。

ツノメドリ 落石ネイチャークルーズに乗船した際に撮影。ド珍鳥。この鳥に出会えた時は神様に感謝しました。このような奇跡の出会いがあるからバードウォッチングはやめられない!

クマゲラ 大雪山赤岳登山口で撮影。北海道全体に広く分布しているので見たことある人は意外と多いかも。それでも中々見れる鳥ではないですね。初めて見たときは鳥肌が立ってカメラを持つ手が震えました。

シマアオジ サロベツ原野で撮影しました。かつてはどこにでもいた普通種だったようですが近年はほとんどの地域で姿を消し、絶滅寸前までに追い込まれています。この鳥がリョコウバトのような運命をたどらないことを祈るばかりです。

ワタリガラス 根室市の落石岬で撮影。珍鳥と呼ぶほど珍しい鳥ではないですが、思い出深い鳥です。カメラを買ってバードウォッチングを始めて最初に追い求めた鳥がワタリガラスでした。私が本格的にバードウォッチングをするきっかけになった鳥です。初めてあの特徴的な鳴き声を聞いたときのことはよく覚えています。

というわけで私が今までに出会った印象深い鳥たちでした。どの鳥もそう簡単には見られない鳥だと思います。今後も奇跡の出会いを信じて野鳥観察を続けたいと思います。

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